人気ブログランキング | 話題のタグを見る

徒然ブログ

富士通受難

もっとバグ処理に時間・コストをかけなければ

どもお久しぶりです。私のコメント可能な(過去の職歴「建築」「システム開発」)ネタなんで、2、3‥まあきっぱり言わせてもらえば完璧なシステムなんてものは何処にもないです。例の構造計算の件もそうですが、第三者的チェック機能が曖昧なんです、言い回しを変えると、人の性格や体型が違うように考え方が違うのでチェックする人間に依ってはバグ対応のレベルに開きがあると言う事です。メーカー/システム開発会社/その他下請けもそれをなるべく標準化して、システム障害が起こらないようなQC活動はやってはいますが‥やはり最終的にはテストする人の資質とか考え方が最後にはモノを言うのかもしれません。穴(この場合バグとか規則の抜け穴)探そうとすれば、その筋に精通している人なら容易に見つけることが出来ると思いますよ。そこでどう行動するか‥手を抜くのか抜かないのかという事になります。

 システム開発(や例の構造計算偽証にも観られる建設業界)の場合、どうしても納期最優先、最近ではコスト(人的コストも含む)削減も追加されてます。今回のみずほ証券の場合には東証側が謝罪してというのはシステムを構築する場合、機能定義とか詳細定義(設計)にそういう主旨が明記されていたのではないかと推測します。ついでにみずほ証券側のオペミスというのもあります。まあコンピュータは万能(なんでも出来る)だと思っている人も中には居ると思いますが、所詮、機械です。機械に処理の遣り方を教えるは人間(プログラマー)です。コンピュータが自分で処理出来るのではなく、人間のオペミスでも(最終エラーメッセージでも続行しろと命令されれば)プログラムされた順序で正直に処理を行う、従順な機械ですよ。

 まあ東証の一連のシステム障害はこれからの前触れかもしれません。過去に2000年問題というのがありましたが、システム構築の現場(建設もやはり現場)に居た人間は10年前にはわかっていた事です。その時に対処すれば問題は新聞に取りざたされるような騒ぎにはなっていないと思いました。まあ新聞が騒いだことによって仕事が生まれてそれで一儲けした人も居ますけど、心或る人は2000年問題の仕事は受けていない(実は私にも大手町にある都銀から派遣会社経由でオファーは来ましたが受けてません)と勝手に想像してます。あのWindowsでも実は年号に関わる問題がありますが‥その頃にはゲイツ君や私が生きているかどうか。ちょっと横道にそれましたんで本筋に戻すとすると

 日本にあるコンピュータシステムの基礎を作ったのはいわゆる団塊世代(かつての上司もそれにあたりますが)、さて団塊世代の作ったシステムに機能追加してデカイシステムになってしまったモノをメンテナンスするのはどの世代なのか、先日テレビを観ていたところ、ある証券会社のシステム部でも同じ問題に直面して、今のシステムを参照しながら、若い人たちが新しく創り直す方向で動いているらしいです。まあシステムの再構築を行えるのは潤沢な資金と人材を持っている企業だけです。私の杞憂であれば問題はないのですが、まあそれでコンピュータ業界が活性化(優秀な人材にはコストを掛ける)するようになれば幸いです。この不況下では複雑で色々なやっかいなものがあって無理だろうとは思いますけどね。

ヒト・モノ・カネは今やヒトは省かれて「モノ・カネ」優先、嫌な世の中ですよ。
by cowboy_spike | 2005-12-14 18:45 | 徒然に書く